「SNSコンサルは運用代行とどう違うの?」
「SNSコンサルは何のために必要?」
企業でSNSを運用する場合、フォロワーが増えなかったり、投稿内容が思いつかなかったりと、想定よりも苦労されているのではないでしょうか。
そんな時に、SNS運用を総合的に相談できる相手が「SNSコンサル」です。
本記事では、SNSコンサルと運用代行との違い、SNSコンサルを利用するメリットを解説しながら、自社に合ったSNSコンサルの選び方を紹介しています。
SNSでWebマーケティングを加速させたいご担当者様は必見です。
目次
SNSコンサルとは
SNSコンサルとは、主に企業のSNS運用において、目標を達成するためのノウハウを提供したり、アドバイスを行うSNS運用の専門家です。
企業にとってSNSコンサルが必要な背景には、以下の3つがあります。
- 目標から逆算してKPIを設定し、効率的にSNSを運用する必要がある
- 各プラットフォームの特徴を理解し、効率的にSNS運用を行う必要がある
- 企業の課題を解決し、集客や売上増加につながる施策を打つ必要がある
特に企業にとってのSNS運用は、個人とは違って、集客や収益を目的として行われます。
このとき、企業が抱える課題を解決し、目標に向けて最短で成果を出すためのSNS運用のプロがSNSコンサルといえます。
SNSコンサルとSNS運用代行の違い
SNSコンサルとSNS運用代行の違いをまとめると、以下になります。
種別 | 基本業務 | 具体的な業務 |
---|---|---|
SNSコンサル | SNS戦略・運用方針の策定など | ・SNSの方針策定 ・マーケティングリサーチ ・レポート作成 ・施策提案 など |
SNS運用代行 | SNS運用実務 | ・コンテンツ作成 ・投稿業務 ・コメントや「いいね!」への返信 など |
SNSコンサルの主な業務内容は、企業の課題に応じたSNSマーケティングの戦略設計と、運用方針の策定です。
たとえば、漠然と「アメリカに行きたい」と思っていても、目的によって飛行機で行くのがいいのか、船で行くのがいいのかは変わってきます。
具体的に「アメリカのどこに、何のために、いつまでに、到着後は何をする」という目標を決め、その目標を達成するために、最適な移動手段を決めていくのがSNSコンサルの役割です。
一方、SNS運用代行ではより具体的なコンテンツ作成や投稿、ユーザーからの返信が主な業務内容になります。
船を使うか、飛行機を使うかは自社で決めた上で、チケットや到着後のレンタカーの手配をしてくれるのがSNS運用代行のイメージです。
SNSコンサルに依頼できる作業範囲
「SNSコンサルに作業を依頼する場合、実際の投稿作成や運用代行は依頼できないの?」
と疑問に思う方もいるかもしれません。
結論を言うと、SNSコンサルには投稿作成や運用代行も依頼できることがほとんどです。
SNSコンサルはSNSの運用方法を知っているプロなので、ターゲットユーザーを惹きつける投稿作成のメソッドも知っています。
しかし、企業の希望がSNSの内製化の場合、あえてコンサル業務だけを引き受けることもあります。
ここからは、SNSコンサルに依頼できる作業について、具体的に解説します。
SNS運用のKGI・KPI策定
SNSコンサルに依頼できる作業範囲1つ目は、KGIとKPIの策定です。
KGIとは「Key Goal Indicator」、つまり最終的な目標や指標を指し、売上高や成約件数など、客観的に数値として把握できるものが該当します。
一方、KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、目標達成までの各プロセスの達成度を数値化したものです。
企業のSNS運用においては、具体的な数値目標を決めなければ、達成度を図れないばかりか、予算の無駄になってしまいます。
企業が抱える課題から、最終的な目標と中間目標を決定し、数値化することも、SNSコンサルの役割です。
アカウントの初期設定・戦略設計
企業の課題に応じたプラットフォームの選定と戦略設計、アカウントの初期設定もSNSコンサルの作業範囲です。
投稿からターゲットユーザーの興味を引くことはできても、遷移先のプロフィールが胡散臭い、信用しにくい、何をしている企業なのかがわからない、といった場合、投稿や発信を定期的にユーザーに見てもらうことはできません。
また、1つの投稿からどのような導線で問い合わせや購入につなげていくのかといった戦略を考えるのもまたSNSコンサルの作業範囲です。
企業の課題を解決できるよう、信頼できるSNSアカウント設計を行い、運用の戦略を決められるのも、ノウハウのあるSNSコンサルならではの対応領域と言えるでしょう。
SNSマーケティング調査
企業のSNS運用においては、投稿作成だけが運用ではありません。
インフルエンサーを使ったインフルエンサーマーケティングや、広告運用もSNSマーケティングの一環として取り入れられています。
企業に合ったSNSマーケティングを選び、具体的な施策を検討して実施するのもSNSコンサルの作業範囲です。
投稿・運用代行
各プラットフォームに合わせたコンテンツ作成や、投稿・運用代行もSNSコンサルの作業範囲です。
SNSコンサルに投稿・運用代行も依頼すると、一般的に費用相場は上がります。
しかし、プラットフォームのアルゴリズムを熟知し、ターゲットユーザーに受け入れられる構成のコンテンツ作成や、炎上を防ぐユーザーとのコミュニケーションは、単なる運用代行ではなかなかカバーしにくい領域です。
SNSコンサルは数々の炎上例を知っているので、ユーザーからのコメントから炎上の兆候を掴んで対処することにも長けています。
レポート作成
企業がSNSを運用する際、各プラットフォームのインサイトやアナリティクスを使い、具体的に数値化して分析し、PDCAを回していくことが重要です。
投稿・運用をするだけでなく、月次レポートを行うこともSNSコンサルの作業範囲です。
単純にフォロワーや「いいね!」が増えただけでなく、実際に企業が求めるコンバージョン(問い合わせやホームページへの遷移など)にどれだけつながったのかなど、最初に設定したKGI・KPIの達成までしっかりレポートしてくれるSNSコンサルを選びましょう。
SNSコンサルの費用相場
SNSコンサルの月額費用相場と作業範囲をまとめました。
■フリーランスに依頼した場合
月額費用 | 3~5万円 | 5~10万円 |
---|---|---|
作業範囲 | ・月2~3回のコンテンツ作成と投稿 ・シンプルなレポート |
・既存アカウントに対するアドバイス ・投稿・運用の添削 ・月次レポート ※運用代行は別途費用がかかる |
■企業に依頼した場合
月額費用 | 15~25万円 | 30万円~ |
---|---|---|
作業範囲 | ・施策提案 ・SNSマーケティング調査 ・月次レポート ・一部運用代行作業 |
・戦略設計 ・マーケティング施策全般 ・施策提案 ・SNSマーケティング調査 ・月次レポート ・運用代行 ・フォロワーとのコミュニケーション業務 |
ここからは、SNSコンサルをフリーランスと企業に依頼した場合の費用相場について解説します。
フリーランスに依頼する場合
フリーランスにSNSコンサルを依頼する場合、月額費用は3~10万円です。
月額3~5万円の場合、簡単なコンテンツ作成と投稿作業に加えて、シンプルなレポート作成が加わることもあります。
一方、月額費用5~10万円の場合、SNSコンサル業務にコミットしてくれる場合が多いでしょう。
つまり、運用代行は別途依頼する必要があり、費用相場は上がるということです。
フリーランスにSNSコンサルを依頼した場合、費用相場が低いのと、コミットしてくれるのが大きなメリットです。
しかし、フリーランスによって能力や経験値に大きな差があり、企業側で先にSNSコンサルに求めるものを明確にしておく必要もあります。
企業に依頼する場合
企業に依頼する場合、15~40万円で基本的なSNSアカウントの初期設定や戦略設計、レポート業務を行ってもらえます。
また、SNSコンサル企業にもよりますが、月額30万円以上の費用相場になると、基本的なコンサル業務に加えて、Webマーケティング全般の施策や、コンテンツ作成、運用代行などをフルセットで依頼できる場合が多いです。
企業としては「丸投げ」も可能ですが、ゆくゆくはSNS運用を内製化したい場合は、コンサルを依頼する際に相談しておくといいでしょう。
SNSコンサルを選ぶポイント
SNSコンサルを選ぶポイントは、次の4つです。
- 自社の目的に合うか
- 自社に近い業種の実績があるか
- コンプライアンスを遵守しているか
- 予算と作業範囲が合うか
それぞれ解説します。
自社の目的に合うか
SNSコンサルは、自社の課題解決のために利用するものです。したがって、自社の目的に合うかどうかを検討する必要があります。
各企業によって、SNS運用の課題は違います。
- どのプラットフォームがいいのか知りたい
- どんなアカウントを作成すればいいのかわからない
- クリエイティブ作成のノウハウ・作業時間がない
- アナログな会社で投稿の切り口がわからない
- 自社で運用できるSNSを知りたい
など、自社の目的に沿った施策の提案をしてくれるか、あるいは、潜在的な課題を指摘してくれるSNSコンサルを選びましょう。
たとえば遷移先のホームページが古すぎる、商品はあるのにECサイトがない、といった課題がある場合は、SNS運用の前にそれらの準備が必要かもしれません。
SNSコンサルの提案がすべてではありませんが、自社に足りないものを補える提案があれば率直に受け入れてみましょう。
自社に近い業種の実績があるか
必須項目ではありませんが、SNSコンサルに自社に近い業種の実績があれば、より効率的にSNS運用をしやすいでしょう。
たとえばBtoBに特化している、ビジネス系のYouTubeが得意、ECサイトの売上を伸ばすのが得意など、SNSコンサルにも得意な領域はあります。
過去の実績や自社に近い実績があるかどうかを質問して、施策のイメージを掴めればより安心できるでしょう。
コンプライアンスを遵守しているか
特に企業のSNS運用においては、炎上リスクを避けるために、SNSコンサルの方でもコンプライアンスの遵守が欠かせません。
「炎上マーケティング」といって、意図的に炎上を狙って知名度や売上を高める手法もありますが、企業側への長期的なダメージは計り知れません。
短期的な成果や「バズ」だけを求めるのではなく、長期的に見て企業の財産となるようなSNS作成を目指すSNSコンサルに依頼するようにしましょう。
予算と作業範囲が合うか
予算と作業範囲がマッチするかどうかも重要です。予算が大きければ依頼できる作業範囲も増えます。
しかし、本当はクリエイティブの作り方を学びたいのにノウハウが得られなかった、予算を使い切った段階でSNSの更新が止まった、など、予算と作業がマッチしない場合、企業にとってプラスになったとは言い切れません。
SNSマーケティングは、短期間で成果が出るものではないので、1年後のKGIや数年後の展望までしっかり話し合って、依頼する作業範囲やプランを決めていくことをおすすめします。
SNSコンサルの流れ
SNSコンサルの流れを簡単に説明すると、以下になります。
- 問い合わせ
- 打ち合わせ・提案
- 契約
- コンサルティング開始
まずは気になったSNSコンサル企業のホームページから問い合わせを行います。
その後、ビデオ通話や対面でのヒアリングによってSNSで実現したいことや、自社の悩みを相談します。
ヒアリング内容をもとに、SNSコンサル企業から具体的な戦略の提案や見積りが届くので、双方でコンサルティング内容・期間・費用を話し合い、合意すれば契約し、コンサルティングのスタートです。
気になるSNSコンサル企業があれば、複数社問い合わせをすると、企業の対応の違いや戦略の違いにも気が付きます。
場当たり的に問い合わせるのではなく、先に問い合わせたい企業を選定しておくと窓口担当の負担も減らせるでしょう。
SNSコンサルのおすすめ企業
ここからは、実際にSNSコンサルのおすすめ企業を4社紹介します。
コンサルだけの依頼から、運用代行まで対応可能な企業もあるので、自社の目的に合った企業をチェックしてみてください。
株式会社EMOLVA
引用:株式会社EMOLVA
株式会社EMOLVAの強みは、SNS施策を点・線・面で網羅的にコンサルティングできることです。
EMOLVAではすべてのプラットフォームに精通しているので、TikTokからLINEへの遷移や、YouTubeからFacebook広告への導線など、さまざまな施策の提案が可能です。
SNS運用だけでなく、インフルエンサーマーケティングを使って自然な口コミ数を増やしたい、商品認知を取りたいといった相談もワンストップで行える点もEMOLVAの強みです。
また、社員全員がインフルエンサーなので、BtoB、BtoCともに社員の数だけSNS運用のノウハウがあると言っても過言ではありません。
「どんな事を相談すればいいのかすらわからない」
「若い世代に受け入れられるコンテンツを作っていきたい」
など、どんな些細なお悩みでも対応いたしますので、まずは一度わたしたちEMOLVAにお声がけください。
株式会社メンバーズ
引用:株式会社メンバーズ
株式会社メンバーズは、特にFacebook、X(旧Twitter)運用を強みとしているSNSコンサル企業です。
テキストベースのX(旧Twitter)から他のSNSにつなげる施策や、活用に実績があるので、X(旧Twitter)運用を検討している方に株式会社メンバーズはおすすめです。
株式会社SAKIYOMI
引用:株式会社SAKIYOMI
株式会社SAKIYOMIは、Instagramコンサル・運用に強みを持つ会社です。
Instagram運用代行以外にも、1万円から取り入れられるInstagram運用支援ツールをリリースしています。
「Instagramの企業アカウントを任されたけれど、何から手をつけていいのかわからない」
「予算がかけられないけれど、対策がわからない」
このようなお悩みを抱えている方におすすめのSNSコンサル企業です。
株式会社ニュートラルワークス
ニュートラルワークスは、YouTubeコンサルに強みを持つ会社です。
動画SNS専門チームが企画・制作・運用まで一貫してサポートするので、工数がかかりやすいYouTubeをおまかせできます。
また、人気が伸びているYouTubeショート専門のプランもあるので、ショート動画を活用して集客や認知を獲得したい場合にも向いています。
まとめ|SNSコンサルでマーケティングを効率化
SNSコンサルとは、企業がSNS運用を行う際の「相談役」です。
企業によっては、SNS運用が「流行っているから」「取り残されるから」といった漠然とした理由で検討する場合もあります。
その際、SNSコンサルがいれば、たとえば具体的な目的地や移動手段、到着後の計画表の作成などを一括して相談でき、目的地に必ずたどり着くための手助けも依頼できます。
SNSコンサルと運用代行との違いは、SNS運用からの導線作成や戦略設計、レポートによる振り返りなど、いわば「戦略」に重きを置いているところです。
「予算がないからSNSコンサルは依頼が難しい」
そうお考えのご担当者様は、ぜひEMOLVAにご相談ください。
予算の範囲内でできる施策も提案いたします。
SNSコンサルは、SNS運用から企業の課題解決までの近道を知っている案内役です。
SNS運用をご検討の際は、SNSコンサルもぜひご活用ください。