COLUMN

【業界別】インフルエンサーマーケティング成功事例まとめ

SNSを活用したマーケティングは、現代のビジネス戦略において欠かせません。

特に、ソーシャルメディアの多様化に伴い、ブランドや製品の認知度を高めるためにインフルエンサーの力を借りる企業が増えています。

しかし、成功するインフルエンサーマーケティング戦略を立てるのは簡単なことではありません。

この記事では、業界別に見るインフルエンサーマーケティングの成功事例を8つピックアップしました。

Instagram・X(旧Twitter)・TikTok・YouTube、各プラットフォームごとのユニークな特性を活かし、顕著な成果を上げた事例を詳しく解説します。

これらの事例を通じて、効果的なインフルエンサーマーケティングの戦略を学び、ぜひみなさんのビジネスにも応用してみてください。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングは、SNSやその他のプラットフォームで影響力を持つ人物を活用して、特定の製品やサービスを宣伝し、ターゲットオーディエンスにリーチするマーケティング戦略です。

インフルエンサーは、フォロワーの多いソーシャルメディアのユーザー、業界の専門家、オピニオンリーダー、有名人など、さまざまな形態が存在します。

インフルエンサーがどのような人たちなのかについて詳しく知りたい方は、下記のCanvaのブログ記事もあわせてご覧ください。
参考:インフルエンサーとは?意味や特徴、収益化についてわかりやすく解説

これらのインフルエンサーは、その専門分野や趣味嗜好、ライフスタイルなどによって、特定の層から高い信頼や支持を得ています。

そのため、インフルエンサーからの紹介は、消費者にとってより説得力があり、購買意欲を高めるのに効果的です。

インフルエンサーマーケティングは、従来のマス広告と比べて、以下のようなメリットがあります。

ターゲティング精度が高い

インフルエンサーは、そのフォロワーの属性や興味関心を把握しています。

そのため、企業はインフルエンサーを活用することで、自社の商品やサービスに興味・関心の高い層に効率的にリーチ可能です。

費用対効果が高い

インフルエンサーマーケティングは、マス広告に比べて、費用対効果が高いと言われています。

これは、インフルエンサーのフォロワーは、企業が自社の広告を掲載するよりも、インフルエンサーの紹介に興味・関心を持っており、購買につながりやすいためです。

インフルエンサーマーケティングは、SNSの普及により、近年ますます注目されているマーケティング手法です。

適切に活用することで、企業のマーケティング活動の効果を高めることができます。

インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント

インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント

インフルエンサーマーケティングは、従来のマーケティング手法と異なり、成功させるためにはコツが必要です。

ここでは、インフルエンサーマーケティングを成功させるために意識すべきポイントを4つ厳選してお伝えしていきます。

ターゲット層を明確にする

インフルエンサーマーケティングは、特定の層に影響力を持つインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらうマーケティング手法です。

そのため、自社が狙うターゲット層が明確でなければ、インフルエンサーの選定や投稿内容の作成が難しくなり、マーケティングの効果が低下してしまいます。

ターゲット層を明確にするためには、以下の項目を検討しましょう。

  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 職業
  • 趣味嗜好
  • ライフスタイル
  • 購買意欲

これらの項目を検討することで、自社の商品やサービスに興味・関心の高い層を具体的にイメージすることができます。

ターゲット層を明確にすることは、マーケティングリソースを最適に活用し、ブランドメッセージを最も関心を持ってもらえるオーディエンスに届けるために必要不可欠なステップです。

ターゲット層に合ったインフルエンサーを選ぶ

インフルエンサーは、そのフォロワーの属性や興味関心によって、得意とするターゲット層が異なります

そのため、ターゲット層に合ったインフルエンサーを選ぶことが重要です。

インフルエンサーが持つフォロワー層がブランドのターゲット層と一致する場合、そのコンテンツはより説得力を持ち、エンゲージメントやコンバージョンを促進する可能性が高まります。

ターゲット層に合ったインフルエンサーを選ぶためには、以下の項目を検討しましょう。

<フォロワーの属性>

インフルエンサーのフォロワーの年齢、性別、居住地、職業、趣味嗜好、ライフスタイルなどの属性

<フォロワーの興味関心>

インフルエンサーのフォロワーがどのようなことに興味を持っているのか

<インフルエンサーの発信内容>

インフルエンサーがどのような内容を発信しているか

これらの項目を検討することで、自社の商品やサービスに興味・関心の高い層にフォローされているインフルエンサーを探すことができます。

また、インフルエンサーを起用する際には、フォロワー数だけでなく、投稿がどれだけエンゲージメント(いいね、コメント、シェア)を得ているかを調べることも大変重要です。

なぜなら、高いエンゲージメント率は、インフルエンサーとフォロワー間の結びつきが強いことを意味しているためです。

魅力的なクリエイティブを制作する

魅力的なクリエイティブを制作することも、インフルエンサーマーケティングを成功させる重要なポイントです。

インフルエンサーの投稿は、企業の広告と比べて、より自然で親近感のあるものであるため、クリエイティブの質が重要となります。

魅力的なクリエイティブを制作するためには、以下のポイントを押さえましょう。

<ターゲット層の興味関心や悩みを理解する>

ターゲット層の興味関心や悩みを理解することで、より共感や興味を持ってもらえるクリエイティブを制作することができます。

<インフルエンサーの個性を活かす>

インフルエンサーの個性を活かしたクリエイティブを制作することで、インフルエンサーのフォロワーに親近感を持ってもらえるようになります。

<商品やサービスの魅力をわかりやすく伝える>

商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えることで、ターゲット層の購買意欲を高めることができます。

具体的には、以下のようなクリエイティブが効果的です。

  • インフルエンサーが商品やサービスを実際に使用している様子を紹介する動画や画像
  • インフルエンサーが商品やサービスを使用した感想やレビューをまとめた投稿
  • 商品やサービスを使用することで、ターゲット層の悩みが解決できるようなストーリー性のある投稿

魅力的なコンテンツは、ブランドのストーリーを伝え、オーディエンスとの深い関係を築くための鍵となります。

効果測定を行う

インフルエンサーマーケティングキャンペーンの成功を測定することは、その効果を評価し、今後の戦略を最適化するために大切です。

効果測定を行うことで、キャンペーンの目標達成度合いを具体的に把握し、ROI(投資収益率)を計算することが可能になります。

効果測定には、以下の指標を用います。

・リーチ数

インフルエンサーの投稿を見た人の数を測定する指標です。

リーチ数が多いほど、多くの人に商品やサービスを認知してもらえたと言えます。

・エンゲージメント率

インフルエンサーの投稿にいいね、コメント、シェアなどの反応をした人の割合を測定する指標です。

エンゲージメント率が高いほど、フォロワーの興味関心を惹きつけたと言えます。

・売上

インフルエンサーマーケティングの施策によって獲得した売上を測定する指標です。

売上が向上すれば、インフルエンサーマーケティングの効果があったと言えます。

効果測定を行うことで、施策がどのように効果を発揮したかを把握することができます。

効果測定は、施策の効果を継続的に把握するためにも、施策の実施後に行うだけでなく、定期的に行うようにしましょう。

【業界別】インフルエンサーマーケティング成功事例8選

インフルエンサーマーケティング成功事例

ここでは、インフルエンサーマーケティングの実際の成功事例を業界別に8つ紹介していきます。

実例から学び、ぜひ自社のインフルエンサーマーケティングに役立ててください

株式会社EMOLVA

【成功事例1:「株式会社EMOLVA」】

株式会社EMOLVAは、

  • 企業や店舗アカウントのSNS運用代行サービス
  • 1500人のインフルエンサーとパートナー契約をしているキャスティングサービス「INFLUENCER CLOUD」

を運営しています。

このサービスを通じて、PRしたい商品やサービスに合わせて、その分野に特化したインフルエンサーをアサインできます。

また、代表の榊原清一自身もインフルエンサーとしても活動しているため、インフルエンサーマーケティングについて、豊富な知見を有しています。

実際、榊原氏のTikTokアカウントは10万フォロワーを突破し、サブアカウントを含めると合計15万人フォロワーを突破しました。

EMOLVAが展開している キャスティングサービス「INFLUENCER CLOUD」の特徴は、最低出向金額の低さです。

中小企業でもインフルエンサーの市場効果を体感できるよう、最低出稿金額2万円から設定しています。

これにより、広告的な施策だけでなく、実際に商品やサービスを使い、体験して感じたことをファン・フォロワーにPRできるようになっています。
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ファッション業界

【成功事例2:「ファッションセンターしまむら」】

しまむらは、ターゲット層に合ったインフルエンサーを選ぶことに注力しています。

例えば、2022年7月には、プチプラファッションに精通するインフルエンサー「プチプラのあや」さんとコラボし、しまむらオリジナルブランド「dearful」のアイテムを販売しました。

プチプラのあやさんは、Instagramのフォロワー数が46万人(2024年1月時点)と、ファッションに興味を持つ女性から高い支持を得ています。

そのため、しまむらのターゲット層である20~30代の女性にリーチするには最適なインフルエンサーと言えます。

【成功事例3:「GU」】

GUは、人気ユーチューバー「水溜りボンド」を起用し、彼らの得意とするドッキリやバラエティに富んだ企画を活かした「YouTubeのガチコーデ対決」を実施しました。

この企画では、他の人気ユーチューバーと共にGU商品を使用した1万円コーディネート対決を行い、投稿から約3ヶ月で動画再生回数約104万6000回、高評価数2.8万回を記録。

非常に高い訴求力を持つPR動画として話題になりました。

この成功は、複数のインフルエンサーとのコラボレーションにより各々のフォロワーへ効果的に情報を発信し、爆発的な拡散力を生み出したことが要因です。

特に若年層をターゲットにしたインフルエンサー採用戦略が功を奏した結果と言えるでしょう。

【成功事例4:「ZOZOTOWN」】

ZOZOTOWNは、2020年4~6月期に前年同期比19.4%増の売上高を達成しました。

この成功はインフルエンサーマーケティング戦略を含む複数の施策によるものです。

特に、広範囲のフォロワーを持つ有名俳優・吉岡里帆さんをインフルエンサーとして起用し、ファッションプラットフォーム「WEAR」の認知度を大幅に向上させました。

吉岡さんは自身のインスタグラムでWEARのサービスを紹介し、1600万人以上のフォロワーに対してWEARを一気に認知させることに成功。

インスタグラマーやユーチューバーに依存せず、広範囲のフォロワーを持つ有名人を起用することで、ブランドの認知度向上と販売促進において大きな効果を発揮しました。

コスメ・美容業界

【成功事例5:「KATE」】

KATEから発売されている口紅「リップモンスター」は主にTikTokやYouTubeなどの動画SNSを通じて大成功を収めました。

KATEは、発売前から発売当日まで、TikTokやYouTubeなど各デジタル媒体の特性を意識したターゲットへの情報の出し分けやタイミングを計画し、実施しました。

これにより、若年層を中心に話題となり、口コミが拡散され、新規顧客の獲得に成功。

また、TikTokでオリジナルのブランドエフェクトを開発し、マスクを外しても口元にリップモンスターの高発色な色味を楽しめる演出と、ユニークな色名が認知されるように設計されました。

エフェクト利用の動画は約1600回投稿され、エフェクトの利用体験は約27万5000回、エフェクト利用の動画総再生回数は約460万回に達しました。

そして、発売当日から人気TikTokクリエイターを起用した動画を投稿し、新しいインフィード広告「Spark Ads」を配信。

これにより、商品への興味喚起や期待感を高め、若年層を中心に真似する人が続出しました。

これらの要因が組み合わさり、リップモンスターは「TikTok売れ」現象を起こし、発売1週間でセルフメイクの口紅市場においてシェア50%超えを記録し、その後全口紅市場でシェアNo.1まで成長しました。

【成功事例6:「じぶんdeエステ」】

じぶんdeエステは、当時YouTubeで話題となった旬なタレント、重盛さとみさんをキャスティングし、ターゲットである若年層へのアプローチを行いました。

エステの訴求したいポイントをテキストに含めつつ、インフルエンサー自身の言葉で表現したことで、通常よりも高いエンゲージメントを獲得することに成功。

これは、インフルエンサーが自身の言葉で製品やサービスの魅力を伝えることで、より説得力があり、フォロワーに対して信頼性の高い情報として受け取られることを示しているでしょう。

この戦略により、エンゲージメント率は10.2%(平均8.9%)を記録し、リーチ数は105万に達しました。

このように、ターゲット層に影響力のある人物を起用することで、効果的にメッセージを届けることができます。

食品業界

【成功事例7:「ドミノピザ」】

日本の宅配ピザのパイオニアであるドミノピザは、企業のTikTok活用においても先駆者でした。

企業アカウントとして早期からTikTokを活用し始めたことで、新しいマーケティングの形を確立しました。

ミノピザの公式TikTokは、バズリ要素が満載で、ユーザーが知りたい情報や興味を引くコンテンツを提供。

これにより、高いフォロワー数と「いいね」数を獲得しています。

ドミノピザは、チーズの伸びやピザの作業工程など、一般的には知ることができない裏側を見せる動画を投稿することでユーザーの好奇心を刺激し、大きな注目を集めました。

また、社長が直接チャレンジ動画に出演するなど、企業のトップがSNSに登場することで、親近感を感じさせ、ユーザーにとって新鮮で魅力的なコンテンツとなりました。

公式だからこそ出せるユニークなコンテンツの提供と、ユーザーが積極的に参加したくなるような工夫が、その成功の鍵となったと言えるでしょう。

【成功事例8:「味の素」】

新型コロナウイルスの影響で自炊する機会が増え、料理を始める層が増加したことを背景に、味の素は「コンソメ」の使用増加を目指して新たなマーケティング戦略を展開しました。

主に、若年層や主婦層をターゲットにしたインフルエンサーマーケティングを強化しました。

料理研究家をはじめとするインフルエンサーを起用し、YouTubeやInstagramでの情報発信を通じて、「コンソメ」の使用機会を増やすことに成功。

また、「クラシルショート イベントタイアップ」を通じて新しいレシピの開拓を行い、コンソメの汎用性を広く伝え、使用用途の拡大を図りました。

これらの戦略により、味の素はコンソメの使用増加に向けたマーケティングを成功させ、ファミリー層だけでなく若年層の購入率及び購入量も増加させることができました。

インフルエンサーマーケティングの成功事例|まとめ

インフルエンサーマーケティング

この記事では、インフルエンサーマーケティングの事例を交えながら、成功の秘訣について解説してきました。

成功を収めたブランドたちはターゲット層を理解し、適切なインフルエンサーと連携して魅力的なコンテンツを提供することで、顧客の信頼を築き、ビジネスを成長させました。

インフルエンサーマーケティングを取り入れる際には、これらの成功事例から学び、自社のビジネスに最適な方法を見つけ出し、成功への道を切り拓いていくことが大切です。

ブランドの知名度を高め、売上を伸ばすために、ぜひインフルエンサーマーケティングに積極的に取り組んでいきましょう。

株式会社EMOLVAでは、国内最安級のインフルエンサーキャスティングサービスを展開しています。

インフルエンサーマーケティングに効果をあまり感じられていない方からインフルエンサーの起用をしてみたいという方に向けて、おすすめなサービスになっているため、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

榊原 清一

監修者

榊原 清一

株式会社EMOLVA 代表取締役社長

SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングを手掛ける株式会社EMOLVAの代表取締役社長。自身もインフルエンサーとして活動しており、SNSの総フォロワー数は50万人を超える。

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