X(旧:Twitter)のタイムラインは2024年10月現在、フォロー欄とおすすめ欄に分かれており、おすすめ欄はX(旧:Twitter)からのおすすめポストが流れる仕様となっています。
このおすすめポスト、どんな仕組みで表示されているのかと気になった方も多いのではないでしょうか。
投稿をおすすめする際に重要となるのが、X(旧:Twitter)のアルゴリズムです。
本記事では、X(旧:Twitter)のアルゴリズムについて、その仕組みや攻略法などをご紹介していきます!
X(旧:Twitter)のアカウントを伸ばしていきたいとお考えの方は、本記事を参考にアルゴリズムを味方につけ、多くのユーザーにアプローチしていきましょう。
目次
X(旧:Twitter)のアルゴリズムとは?
X(旧:Twitter)のアルゴリズムとは、「おすすめ」のタイムラインに表示されるポストの仕組みのことを指します。
ユーザーの過去の閲覧履歴やエンゲージメントの履歴から、1人1人の興味・関心に合わせてカスタマイズ表示される仕組みとなっています。
ユーザーに刺さるポストを表示することでエンゲージメントの向上を期待できる機能でもあります。
特に、X(旧:Twitter)はユーザーにリポストされることで投稿が拡散され、爆発的に多くのユーザーに投稿を閲覧してもらう事も期待できるため、おすすめ欄に表示されることは投稿のバズを生むためにも重要なきっかけとなり得るでしょう。
X(旧:Twitter)アルゴリズムの仕組みを解説
X(旧:Twitter)公式によると、タイムラインに表示されるポストのアルゴリズムは、
- 候補ソーシングの選出
- ランク付け
- フィルタリング
といったプロセスで行われています。
画像:Xエンジニアリング | Twitterの推奨アルゴリズム
以下でそれぞれの仕組みについてご紹介していきます。
1.候補ソーシングの選出
まずはじめに、数多くのポストの中から、AIによってユーザーの興味・関心に合った1,500件のポストが選別されます。
選別されるポストは「フォローしているアカウントのポスト」が750件、「フォローしていないアカウントのポスト」が750件となっています。
フォローしているアカウントのポストの選出基準:リアルグラフ
フォローしているアカウントのポストはリアルグラフによって選出されます。
リアルグラフは、、いいねやコメントといったユーザーからのエンゲージメントが重要な指標となり、この数値が高いほどプラスの評価がされます。
フォロー外のアカウントのポストの選出基準:ソーシャルグラフ・埋め込みスペース
一方、フォローしていないアカウントのポストはソーシャルグラフ・埋め込みスペースによって選出されます。
ソーシャルグラフは、フォローしているユーザーのエンゲージメントを分析し、そのユーザーの履歴から似たポストを探すことを指します。
埋め込みスペースは、ユーザーの興味やポスト内容を数値化し、ユーザー同士、ポスト同士、もしくはユーザーとポストのペアの類似性を計算することを指します。
ポストには様々なコミュニティがあり、それぞれのコミュティにおいて人気のポストが表示されやすいようにできています。
ランク付け
続いて、選出された1,500件のおすすめ候補のポストは、数千の要素からAIが関連性を予測し、ランク付けを行います。
X(旧:Twitter)社ではニューラルネットワークと呼ばれるプログラムを使用しており、ポストへのエンゲージメントなどの要素を見て予測を立てています。
この要素に基づいてつけられたスコアによって、ポストがランク付けされていくのです。
ランク付けする際には、主に以下のようにリアクションごとの数値が決められています。
アクション | 数値 |
---|---|
ポストへの「いいね」 | 0.5 |
ポストのリポスト | 1 |
リプライ | 27 |
ポストを「いいね」してからのリプライ | 11 |
ポストをタップして2分以上そこに留まる | 10 |
プロフィール表示後にポストに「いいね」・リプライ | 12 |
ポストへのリプライにエンゲージ(いいね・返信、リポスト) | 75 |
ネガティブフィードバック(表示回数を減らす・ミュートする・ブロックする) | -74 |
ポストを報告 | -369 |
上記の他にも様々な数値が関与しており、それぞれのアクションごとにポストに対しての加点・減点が行われています。
フィルタリング
最後に、ランク付けされたおすすめ候補のポストは、より細かく、個々のユーザーが求めるタイムラインに表示されるようにフィルタリングされます。
例えば、ブロックまたはミュートしたアカウントによるポストを削除したり、同一アカウントからのポストが多くなりすぎないように調整されるなどといった機能です。
上記の過程で最終的に残ったポストが、X(旧:Twitter)のタイムラインにおすすめ表示されます。
X(旧:Twitter)アルゴリズムの攻略法5選
X(旧:Twitter)のタイムラインで表示されるためには、アルゴリズムを理解して戦略を練る必要があります。
以下では、X(旧:Twitter)のアルゴリズムの攻略法5選をご紹介していきます。
エンゲージメント率上昇
X(旧:Twitter)のアルゴリズムにおいてはまず、エンゲージメント率が高いことが重要となります。
エンゲージメントには先述して「ランク付け」で紹介したような様々なアクションが関わっています。
エンゲージメントを上げるためには、リポストを促すキャンペーンを開催したり、いいねを呼びかけるといった工夫を行うことが重要です。
画像・動画の活用
テキストが中心のプラットフォームであるX(旧:Twitter)ですが、テキストのみの投稿よりも画像・動画を使用した投稿の方が閲覧されやすい・アルゴリズム的に優位となりやすい傾向があります。
X(旧:Twitter)での評価はテキストのみの投稿の2倍ほどにも上ると言われており、その効果の高さが伺えます。
純粋に視覚・聴覚でユーザーにアプローチすることができ、ユーザーの注目を集めるためにも大きな役割を果たすことができるでしょう。
UGCの増加
ユーザーによるUGCを増やすことも、アルゴリズムにおいて非常に有効です。
UGCは「User Generated Content」の略称で、一般のユーザーによって作られたコンテンツを意味します。
UGCは、他ユーザーにとっても口コミのように感じられるため、共感しやすい・参考にしやすく、インプレッションやエンゲージメントも向上しやすくなるのです。
UGCを増加させるためには、自社の商品・サービスのファンを増やせるようなキャンペーンやインフルエンサーの起用といった取り組みを行うことが有効でしょう。
X Premium(旧TwitterBlue)に加入する
X(旧:Twitter)においては、公式から「X プレミアムに加入しているユーザーのポスト(ツイート)は、2倍おすすめ表示される」との発表がされています。
X Premium(旧TwitterBlue)加入には費用が発生しますが、特にフォロワーに対しては4倍もおすすめ表示がされやすくなるなど、大きなメリットを得ることができます。
なお、X Premium(旧TwitterBlue)の認証を得るには、
- 過去30日間にわたってアクティブである
- 虚偽情報やスパム行為がない
といった条件をクリアすることが必要ですので、注意しましょう。
アナリティクスを分析して改善を行う
X(旧:Twitter)には、投稿のインプレッションを知ることができる機能があります。
また、X Premium(旧TwitterBlue)に加入すると、インプレッション以外にもエンゲージメント率やコンバージョントラッキングを確認する事が可能となります。
アカウントを運用する際には、上記のような数値を分析・比較することで、日々変化するX(旧:Twitter)のアルゴリズムにおいて何が重要視されているのかを見極め、次の投稿への改善に役立てていきましょう。
X(旧:Twitter)のアルゴリズムとは?まとめ
以上、本記事では
- X(旧:Twitter)のアルゴリズムについて
- X(旧:Twitter)アルゴリズムの仕組み
- X(旧:Twitter)アルゴリズムの攻略法
といった点を解説しました。
X(旧:Twitter)のアルゴリズムを理解することで、アカウントを伸ばしたり、投稿を多くのユーザーに閲覧してもらうきっかけづくりができます。
本記事で紹介したポイントを参考に、X(旧:Twitter)のアカウント運営を強化していきましょう。
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